SWOT分析とは、自社の強みや弱み、他社動向や市場分析を以下の4つに分類し、フレームワークとして整理したものです。
Strength (強み)
Weakness (弱み)
Opportunity (機会)
Threaten (脅威)
SWOT分析の手法としては、フリーディスカッションとして、会議の参加者が思いつくままに付箋紙などに書き出し、グルーピング整理する手法(KJ 法)により行われるケースが多いと思いますが、小規模企業などではもちろん社長が一人で考えを巡らせても良いでしょう。
ところが、SWOT分析を行ってみると、多くの企業で共通することは、Strength (強み)とOpportunity (機会)が挙げられにくい反面、W(弱み)とT(脅威)が挙げやすいということあります。
なぜ上記のようなことが起こるのでしょうか。
それは、中小企業においては、経営者ですらも自社の強みを適切に認識していないからです。
しかし、どのような企業であっても企業として存続してきた理由(=強み)があるはずです。
例えば、次のような有形・無形の財産があるのではないでしょうか。
SWOT分析にて自社の強みや機会も含めた形で現状認識を正確に行った後、以下の戦略を検討していきましょう。
内部環境 | |||
外部環境 | 強み | 弱み | |
機会 | 強み×機会
自らの強みを自社成長に活かすための戦略を考える |
弱み×機会
機会を活かすため自らの弱みを補強する戦略を考える |
|
脅威 | 強み×脅威
自社の強みを活かして脅威を切り抜ける戦略を考える |
弱み×脅威
弱みをふまえて脅威の影響を最小限にする戦略を考える |
これは、クロスSWOT分析と呼びます。
分析の結果導き出された戦略については、費用対効果の検討を行い実行の優先順位を決めて行きましょう。
中小企業においては、持てる経営資源(ヒト・モノ・カネ)には限りがありますので、私個人の考えですが、強み×機会を活かす戦略に力を集中することが良いのではないかと考えています。